結論からいうとリクガメは飼育可能です。
カメの飼育、爬虫類の飼育となるとあまり一般的ではないジャンルになるでしょう。
ワンちゃんやネコちゃんのようなメジャーなペットと比較べると情報が圧倒的に少なく
診てくれる動物病院も少ないですし、ペットショップでの生態の取扱はもちろん
飼育機材や餌なども圧倒的に少ない状況です。
国内での状況から情報収集には海外の方の情報や輸入された器具など海外ブランド品が多い印象です。
ただ、ほとんどの情報は「リクガメ 飼育」で得られるトップ記事の内容で事たりる事に気付きます。
どの記事でもほとんど同じことが書いてあり、それで問題もなさそうです。
どんな事に注意すべきなのか?
まずはカメの性質を知る事が重要
家の周りに野生のリクガメ いませんよね。
リクガメは外国からやってきます。
なので元々の生息地域の気温や湿度に合わせてあげる必要があります。
大きく分けて2種類 アフリカや地中海などの乾燥地域に住むものと
東南アジアや南米などに住む多湿系をこのむ種類です。
この2種で飼育の仕方は大きく変わってきます。
それ以外にもカメによって様々な飼育方法が確立されていますので
まずはお乾燥系と多湿系の代表的な飼育方法を確認しましょう。
乾燥系は
湿度を好まないため、日本の夏、梅雨の時期はもちろんですが8月中までは湿度管理が必須。
と言っても人と同様、エアコンで温度管理してあげていれば大きな問題は出ないはずです。
ただし、誰もいない部屋でエアコンを一日中入れておく状況ではない環境では
室温と湿度が高くなりすぎないような工夫が必要です。一般的には家で投資の良い場所にケージを設置と
なっています。
注意 最近のマンションなどは機密性が高くので日当たりの良い部屋は直射日光で室温がかなりの高温になる場合がありますので注意 リクガめ=熱い砂漠やサバンナにいるイメージですが暑すぎてもNGです。
多湿系は
乾燥系とは逆に乾燥に弱く、日本の冬は油断ができません。 温度と湿度を両方とも保つような
飼育環境が必要。夏場は乾燥系と同様、温度の上りすぎに注意もしなくてはなりません。
両者ともに60cm×45cmほどの飼育ケージのスペースは必須となりますが
私としては90cm以上の幅は確保してあげたいところです。
小がめの場合は温度、湿度管理が楽な小型ケージでも良いですが、見てないところで思った以上に
動き回る個体は多いです。 無茶苦茶可愛いので必見です。
定期的にケージから出してあげて運動させるようにしましょう。※目を離さないように注意
性質の異なるカメさんたちですが
いったいどこで入手するのか?
◯爬虫類専門店、カメ専門店
近隣にあればラッキーです。そこで購入から飼育方法までトータルで
面倒見てもらいましょう。 飼育器具なども間違い無いでしょう。
◯ペットショップ
大型店であれば爬虫類も片隅に取り扱っている店舗も多いです。
犬、ネコ がメインになっているお店がほとんどですので
知識のない場合が多いです。また選べるほどの個体がおらず
1.2種類 一匹づつなどの展示が多いので元気な個体かどうかは運にもなってしまいます。
何度か通って餌を食べているところや動き回っている所を確認しつつ担当の方に質問して見ましょう。
だいたいの方はたまたま行ったペットショップで可愛い犬、ネコを観賞して、飼えない欲求を
満たしつつ、帰り際に真丸の小さな小亀が一生懸命餌を食べているシーンを見てスマホで
飼い方を簡単に調べて連れて帰ってしまう方が多いのではないでしょうか。
○爬虫類即売会での購入
※新型コロナウイルス感染防止のため中止になっているイベントが多数あり
いきなり初心者では敷居が高いと思いますが、ブリーダーから直接購入などができるので
今日までの成長記録や飼育環境、管理面、餌など聞くことができるので
そのままの環境を再現できれば問題なく飼育が可能。
○ブリーダーからの直接購入
ネットで調べる限り、数件見つける事ができます。個人で繁殖されているようなブリーダーさんなど
はブログで里親(販売)を募集していたりしますので問い合わせして購入の流れになるようです。
こちらも初心者にはおすすめしませんがブログの読者になって人となりに共感できる方には
全く問題ない買い方だと思います。
○里親として譲り受ける
一定期間飼育された個体なので飼育慣れしており、飼育環境、温度管理、餌などの
問題は少ない。よっぽどの環境変化やミスがなければスムーズな飼育が開始できる。
飼い主の手放す理由に注意。 種類によっては気性が極端に荒く、手に追えないなど
個体の癖については注意が必要です。
20cmを超えてくる中型以上の活発なリクガメは動き回ると力があるのでケージを
押したり引いたり、かなり音を出します。
入手方法はこのぐらいでしょうか、リクガメの原産国まで行って捕獲することも禁じられている
種類が多く、ワシントン条約で保護されているので国内で正規の販売店で購入したか
里子で譲り受ける事になります。
ちなみに私は 専門店とペットショップといずれも購入経験あり。
やはりおすすめは専門店での購入が良いと思います。
正直ペットショップ(専門店以外)や大型ホームセンターのペットコーナーなどの
スタッフさんは爬虫類の知識、経験はほぼないと思います。仕方のない事ですので
よっぽど元気で気に入った個体でないかぎリは回避したほうが良いと感じます。
おすすめのリクガメ 【完全に主観です】
やはりNO1はホシガメさんでしょう!?
多湿系のかめさん インドホシガメなどが有名ですが現在は入手困難なほど高額なカメとなっいるようです。
※私が飼育し始めた10年ほど前は普通にインドホシガメの小亀が大量に販売されてました。
ビルマホシガメやホウシャガメなどが希少種としてまれに繁殖個体が売りに出ていた状況でしたが
インドホシガメも現在は手厚い保護の対象となっているようです。
非常に魅力的なカメで人気も高く、ベビーの可愛さは連れて帰りたい度がうもMAX!! 整体の模様も非常に美しく
多湿系の王道といった印象。
ただ、飼育は難しいです。特に現在は種の存続がかかっており気軽に飼育できるカメではありません。
私も初めてお迎えしたのがインドホシガメのベビーでした。
一年ほどでピンポン球サイズから10cmほどに育ったところで結石を詰まらせてしまい
☆にしてしまいました。
毎日の温度、湿度管理、温浴、を欠かさず、えさの量や食欲、動きなど
常にホシガメの事を気にしている毎日だったと思えるほどケアしたつもりでしたが
体の中で結石ができてしまったようで、何度か硬く白い塊がふんに混ざってましたが、
亡くなられた時には排泄口からカチカチの白い大きな塊が詰まっているのがわかる程でした。
経験不足が悔やまれますが、かわいそうな事をしてしまい
それ以来インドホシガメを再度飼育しようとは思いませんでした。
非常にデリケートな印象です。 飼育するなら成体にしましょう。
金額的にはほぼ入手不可になりますが。。。。。
というわけで当然、インドホシガメ可愛さはNO1ですが
飼育と入手の難易度でおすすめはできません。
飼い易さ 1位 ヘルマンリクガメ
地中海リクガメの仲間で日本の気候でも比較的飼育しやすい種類とされており、
繁殖個体の流通も多く、入手の難易度も低い種類です。東ヘルマン、西ヘルマン と大きく二種に分かれておりますが
ほとんどは東ヘルマンの個体のようです。
ギリシャリクガメも人気の地中海リクガメですが、亜種が多く、形、紋様、飼育の難易度も個体により異なる事があるため
No1はヘルマンリクガメとさせていただだいました。【完全な主観です】
ハッキリしたコントラストとツヤのある甲羅、活発な性格で飼育比較的簡単な種類とされており、大きくなると甲羅の形が旧ドイツ軍の
ヘルメットのように端の方が若干フレア形状になるカッコいいかめです。
飼育されている方も多いので、情報量が多いする上では重要です。先述した通りギリシャリクガメは亜種が多すぎる事と
自身の飼育しているギリシャリクガメの亜種が分からないケースも多々あるのでこの様な点でも飼育のし易さが異なってきます。
乾燥系のリクガメで東ヘルマンは現地では冬眠する様なので、比較的て低温にも強い様です。(飼育下での冬眠は不可)
日本の高温多湿と冬の寒さと極端な乾燥に注意が必要です。(殆どのカメがこの注意が必要)
大きさは最大で30cm程度 結構な大きさになりますので活発な性格からかなりの暴れん坊になる事が予想されます。
寿命も20年以上です。ご自身の20年後の年齢や生活環境を考えて飼育を始めましょう。
飼い易さ 2位 ホルスフィールドリクガメ(ヨツユビユビリクガメ・ロシアリクガメ)
呼び名は色々で原産地も比較的広範囲ですが、乾燥系、低温にも比較的強い種類とされており
10cm前後の個体をホームセンターのペットコーナーなどでも見かけるほどメジャーなカメです。
乾燥系の一般的なリクガメの中では比較的小型で飼育例も多いリクガメです。
このかめも現地では冬眠するそうですが、飼育環境での冬眠はリスクが高く通年での加温、加湿が必要です。
※十分な設備と情報があればカメにとっては冬眠するのが通常ですので寿命や健康維持につながるかもしれません。
穴を掘る種類の様です、庭での放し飼いは穴を掘っての脱走に注意してください。
又、小型のカメですので、放し飼いの際は犬、猫、鳥からの襲撃に十分注意してください。
買い易さ 3位 ギリシャリクガメ
ヘルマンリクガメ同様に地中海リクガメの仲間とされており、乾燥系のヨーロッパ原産のリクガメです。
亜種が多く、甲羅の形、色、大きさ、など様々ですが、一般的に売られているギリシャリクガメの
飼育方法はヘルマンリクガメとほぼ同じで、日本の気候でも比較的買いやすいとされています。
専門店では様々な亜種が入荷していますので、お店の説明をよく聞いて飼いやすい子を選びんでください。
以上、私の主観でのベスト3ですが 非常に一般的な内容になってしまったので
色々な制約なしで、入手可能な範囲の私の裏ベスト3を発表します。
裏 1位 インドホシガメ
やはり綺麗な模様と高さのあるドーム型の甲羅、顔も品があってかわいいです。
他のカメに比べると大人しい印象で暴れまくるイメージも少ないので15cm以上に育った
丈夫な子が理想です。 (無理ですが・・・・)
ピンポンサイズの幼体は難易度が高いため、絶対におすすめしません。温度管理はもちろん
湿度管理が大変です。
裏 2位 ヒョウモンガメ
ハイドームのいかにもリクガメ的なフォルムとつぶらな瞳が超好みです。
運動量も多く見て、成長しても早く、15cm以上のサイズになれば管理は非常に楽です。
幼体からの成長が早くあっというまに20cmクラスに成長してします。
デカイし重いので壁、家具が破壊されます。糞尿の量が半端ない、すげ〜臭いです。(オムツ必須)
ケヅメリクガメはヒョウモンよりさらに成長が早く飼育下でも大きくなります。
設備含めて覚悟が必要。下手すると自分より長生きする可能性も
寿命、大きさは後々効いてきますので実際に飼育されている方のブログなどを参考に
飼育の大変さや楽しさを楽しんで頂ければと思ってます。
飼育の際に私が参考にした書籍です。
東京かめバカ日記―かめニモ負ケズ ダックス小峰
既に古本でしか買えない様です。
大型種、ケヅメリクガメを飼おうとしている方は是非!!
東京かめバカ日記 かめニモ負ケズ (Scale mook) [ ダックス小峰 ]リクガメの医・食・住 菅野宏文
こちらも既に古本を探すしかないですが、
家庭の医学的にリクガメの病気について他の書籍にはない情報量
リクガメの飼い方 吉田 誠
筆者の体験談も多く内容も充実!!
幸せなリクガメの育て方 田向 健一
タイトルに惹かれてしまいます。リクガメにも幸せになって欲しいものです。
参考になる書籍は飼育を始めるリクガメの情報がなるべく多いものを選んで頂ければOKです。
試行錯誤しながら安定した環境で元気よく育ってくれれば楽しいリクガメ生活があなたを待っています!!
次は私の飼育環境づくりについての持論を予定してます。
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