なぜ安売りするのか
提供しているサービス、商品 の価値って誰が決めるのでしょうか?
みなさんがおこなっている商売で価格を決めているのは誰ですか?
メーカーから仕入れていれば、小売価格が決まっていたり
自社製品や飲食店であれば原価、製造コスト、
市場価格で価格を決定していうくと思います。
そのため、同じ様な物は同じ様な価格で販売される事になります。
では、全く同じ商品で価格差が生まれるのはなぜでしょうか。
理由は色々と思い浮かぶとおもいますが
『売り上げを上げる為』が一番の理由になると考えられます。
ただ 売れないから値下げをしている 場合は注意が必要です。
値下げする理由と結果をしっかりと理解した上で対応してください。
売り上げとは
売上=客数x客単価
で表す事ができ、値下げをすると客単価はさがりますが
客数は上がる可能性があります。というか、客数が上がらなければ
売り上げも減ってしまいます。
販売数によるロイヤリティーやメーカー補填、ボリュームディスカウントなどの
条件がある場合
新商品のキャンペーンや新規出店、店舗の認知度を上げるためなどの
プロモージョンがある場合などは 値下げの原資が販促費、広告費など
考えられる場合は別として
ほとんどのケースで原価は確定している為
値段を下げる=利益を減らす 事は容易な事ではないはずです。
私が小売をしていた頃、売上(額面)を上げる手段として
週末セールや在庫処分セールなどの名目で値下げを行う事が本部主導で
頻繁に行われていました。その為、利益率の低下と共に客数が増えて
業務量が増えるが、残った利益が少ないという負のスパイラルが始まります。
当時店長だった私はもちろん、部下やアルバイトスタッフ含め
達成感ではなく、疲弊しかない状況で、
スタッフのモチベーション維持に苦労した思い出が…
なぜこのような事が起きるのか?
売上の見た目を上げる為に一番簡単な方法だから でしょう。
ちなみに 価格だけで判断する客層をターゲットとすると、価格でしか集客が難しくなります。
『他の店より安い』 で勝負し続けるのは体力のある大手の量販店などでないと厳しいでしょう。
自分の店より高い値段で販売している店舗との差は?
このなぜを解決していく事で薄利多売の消耗戦からぬけだせるだけではなく
より良い店舗運営、『商品+お店の力』になっていくはずです。
全く同じ商品が
1万円で売れるA店と
8千円でないと売れないB店
- 立地
- 客層
- ターゲットとしている顧客
- お店の雰囲気
- 高級感
- 居心地の良さ
- 展示場所 ディスプレイ
- 従業員の質
- 接客
など、A店とB店では必ず差があるはずです。
この中ですぐに解決できる事を始めましょう。
今から少しでも変えていく事が一ヶ月後、半年後、一年後を作ります。
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