店長の仕事 ②アルバイトの採用(募集編)

アルバイト 採用 仕事

準備編でお伝えしましたが
お店の受け入れ体制がしっかりとできているのか?
が、全ての前提になります。

募集の広告を出しても応募がない、または応募があっても
面接に来ない 場合は準備編を今一度確認ください。
準備編を確認いただいた上で応募が来ない場合は以下を確認してみてください。
店長の仕事 ①アルバイトの採用(準備編)

自店の業種、職種の人気度の確認

サービス業 人気のある店舗やブランドは企業やお店が時間を掛けて創り上げたものです。
準備編の内容含めて、自店、自社のブランド力を上げる事と
気持ちよく働ける環境が維持できているのか日々考えて少しづつでも
イメージアップができるようにしましよう。

すぐに成果は出ないですが、やり始めれば社内、既存アルバイトなど近い所から浸透していき
外部へ伝わっていくような感覚が実感できるようになりますl。
成果がでないからと諦めていたら、いつまでたっても状況は変わらず苦労し続ける事になります。

地域、職種による時給相場の確認

前項の自店の人気やブランド力などの条件を踏まえた上で
近隣同業の時給相場を確認しましょう。
お隣の店舗の時給を知らないなんて事がないように、日々近隣店舗の時給は
注意しておきましょう。

基本の時給が上がる = 人が取れない

のサインになります。

時給が安くても人が集まる = この店で働きたいと思う方が多い

準備編で説明した『良い店には人が集まる』の内容を確認ください。
このような状況になる事が理想ではありますし、こうなっていれば人員面の悩みは
応募ではなくなるはずです。ここを目指しましょう。

話を戻しますが、自店で応募している求人の時給が相場よりも低く設定している
場合は自店、自社の現時点での人気、ブランドレベルを加味して再設定しましょう。

時給については当然、働く側からすれば時給は高い方が良いですが、雇う側からすれば
時給の上昇は利益を圧迫する要因にもつながりますので、確りと労働分配率などを
考えた上で設定金額をきめましょう。

ただし、時給を上げる事で人員が確保でき、アルバイトの離職率の低下、定着化できれば
採用、教育費の削減はもちろん、定着したアルバイトは経験値も高くなるので 
業務効率による労働時間の圧縮にも繋がります。結果的にコストが安く済む可能性もあります。

応募時の時給の設定は短期的な損得よりも、中、長期的な効果を考えて設定する事が
できると選択の幅が広がります。

時給の設定は求人広告の掲載記事の見せ方でも変わってきますので
研修期間の設定や期間限定の高時給設定、昇給の上限の明示の仕方などで
応募者の反応も変わってきます。

高すぎる時給は仕事のハードルの高さなど警戒心を生み逆効果になるケースや
本当にお金だけで釣られてくる方や、協調性のない、癖の強い方、など中長期的には
考えられない人材を呼んでしまう可能性もありますので、
自店で働いていただきたいターゲットに合わせて時給、条件を設定していきましょう。

応募記事の内容、時間、条件、メリット

アルバイト 販売

働いてもらいたい方をイメージして、その方の状況を想像して働きやすい条件などを
設定してください。
ペルソナを設定する事で様々な属性の方の働き方、条件がみえてくるはずです。
既存のスタッフなど身近にいる方からヒヤリングさせてもらい具体的な条件など
現実にあわせて設定してみましょう。

簡単な例として
学生 平日 15時まで授業 夕方のみの時間帯で手軽にできるバイトを探している。
土、日は空いているが、今のところアルバイトするつもりはない。

このような方がいた場合
夜のシフト 16時から22時までの3時間から選べるなどの緩めの条件

土日は混雑する為、土日限定で実働6時間以上で土日手当を付けるなど
働くメリットを与える条件をつける。

もっとガツガツ働いてくれる方(フリーターなど)をターゲットとして設定する場合

フルタイム の時給を上げる、または月間20日以上勤務で精勤手当を与える
など、働く時間や日数に対してプラス査定をする事で働くメリットを与える。

時給と手当を上手く組み合わせる

フルタイム 月間20日以上働いてもらうためのの方法。

上記の条件で時給を100円上げる場合

時給100円UP →  8時間*100円= 800円/日*20日= 16,000円/月

上記条件で精勤手当を付ける場合

精勤手当 1万円 支給

時給を100円上げる方が働く側は得ですが
1万円という纏まった金額のほうがお得感が高く見えませんか?
コストとしても安くすむので見た目の印象も大事になります。
同じ1万円でも 10,000円・1万円・一万円  記載方法でも印象が変わりますので
色々と試してみてください。

土日の出勤率を増やしたい場合 

土日のみ時給100円アップ 

8時間100円 = 800円/日

土日手当 1000円/日

日にちを限定する場合は手当で出せるインパクトよりも
時給100円アップの方が効果がますように見えませんか?

このように 見え方で実際とは違う印象を持たせる事ができますので
より効果的な方法をコストを抑えながら選択するようにしましょう。

高い時給や手当を払ってしまう可能性があり、後から変更は難しくなります。
初めに条件を明確にしておく事が必須となりますので設定した条件での
シミュレーションを確りとおこない不備のないようにしておきましょう。
30日換算と31日換算、遅刻や欠勤の場合などは
必ず明確にしておき、雇用契約時に説明をしておく事が必要です。

募集条件 応募者を増やす定番の文言

アルバイト 仲間

初心者歓迎 未経験可

これは必須です。 即戦力のアルバイトは助かりますが
未経験不可ですと間口を狭める事になります。

未経験が当たり前で教える体制が整っている事は絶対に必要です。
新人を迎える体制として必須ですので、育成方法、育成メニュー、マニュアルの
準備と活用を行い、未経験者が戦力化するまでに困らないようにしましょう。

時間が自由に選べる

少人数、小規模での運営ではなかなか厳しい条件ではありますが
応募の間口を広げるためには必要な条件となります。

少ない時間から徐々に始めようとする初心者の方も多いですし
働きがいや雰囲気、楽しく働ける場を提供できていれば
フルタイムで働いてくれるケースもあります。

規模が大きく、複数人でシフトを回す事が必須な場合は
組み合わせのシフトパターンをつくておいて、その中で選んでもらうように
しておくと、管理は楽になります。

お店を運営している場合、全て自由な時間に働けるという訳ではないですので
この日のこの時間は空きあり、この時間は空きなしなどしっかりと管理する事で
対応は可能になります。 今はその為のスマホアプリなども存在していますし
LINEなどで手軽に連絡が取れる時代ですのでうまく活用してください。

らくしふ 

web版のシフト作成ソフトなどもオンラインでシフト応募などが可能ですので
企業によってはすでに利用されているケースも多いと思います。

食事補助、手当、まかない付き

大学が近くにある場合や学生さんなど若い方には非常にありがたい制度です。
飲食店は無料でまかないが付くケースもあり、内容によっては非常に売りになる事があります。
一般的な外食企業は割安、且つ給与天引き、で食事が取れるようになっている場合が多いです。
また、物販などの場合は外部の食事補助サービスの活用も可能です。(節税対策にも有効です)

チケットレストラン
https://ticketrestaurant.jp/LP/01/

社保完備 

アルバイトの社会保険の加入は法人であれば労働時間により義務化されているので

社会保険組合のサービスを利用可能になります。 保養施設や観光施設への割引など

社内販売 社内割引制度

自社の製品やサービスを割引価格で購入できるような制度を儲ける事で
お店や企業の元々のファンの方が働いてくれたり、実際に使った上でファンになってくれたり
接客に生かしてくれたりしますので、こちらも是非活用したい制度です。

割引率が高かったり、換金性の高い商品は転売されてしまう可能性もありますので
利用の条件や回数、金額などは細かく規定をしておきましょう。

交通費支給

交通費の支給の有無はアルバイトを選ぶ上での重要な要素となりえます。
地元密着でスタッフが採用できれば問題はないのですが
都市部や商業エリアなどに出店している場合は通勤エリアが広くなりますので
交通費の支給なしではなかなか採用は難しくなります。

交通費の支給する場合は時給と共に交通費を把握しておく事が重要です。
短時間の労働者に交通費を支給してしまうと時給が低くても交通費を加算すると
コストは高く付いてしまいます。

全額支給が働く側からすればありがたいですが、採用時に通勤経路、
費用などは必ず確認しましょう。

交通費は支給しなくても問題はありません。また条件付きでの支給を行っている
企業も多いです。1日の交通費の上限額、学生などの通学定期エリアに含まれる場合は除外や
月間20日以上勤務者は定期券代での支給、入社半年後から定期券代の期間を
半年単位に切り替えるなど少しでも費用が少なく済む工夫も必要です。

年次有給休暇

アルバイトでも社員同様に基準を満たせば有給休暇が付与されますので
有給消化率などを明示する事で安心して働けるような印象を持たれると思います。

2019年4月より 年間で5日間の有給を付与が義務化されました。
有給は原則入社日から半年後に付与が始まりますので
起算日を確認の上対応を忘れずに行いましょう。

厚生労働省のページ

募集媒体を選ぶ

タウンワーク

バイトル

マイナビバイト

この辺りがメジャー所になりますので
各代理店の担当者と相談の上、条件の良い所で応募をかけつつ
indeedやエンゲージなどの無料掲載に載せておくなどの併用を行うとよいでしょう。
無料媒体経由でもindeedなどは認知度も高く有料オプションを使わなくとも
効果はあります。無料版は併用しておくべきでしょう。

殆どの媒体はwebのオンラインで申し込みなどできますので
資料請求などで比較しコスト感、条件の会う媒体へ掲載ができるようにしましょう。

このほかにもターゲットを絞った求人媒体は多数存在しますので
地密着型の求人やフリーペーパー主体やポスティング、タウン誌の
求人枠など設定したペルソナに合わせて選択も有りです。

掲載金額は大手 特にタウンワークは高め 

当然認知度などは高く、短期間で掲載を終える事でコストを抑える事もできますが
媒体により特徴があありますので理解した上で選択するようにしましょう。

他媒体は掲載ボリュームにもよりますが、安く、良い条件での掲載提案を
いただいたり、オプションサービスが使えたりとコスパのよい場合ありますので
必要人員や掛けられるコストを考えて選択してください。

募集記事には先にあげた福利厚生の売りになる内容は必ず追加しておきましょう。
どのような内容が良いのか分からない場合は担当者へ相談して分かりやすい内容に
まとめてください。

掲載内容は嘘のないように、分かりやすく、誤解されるような表現を避けましょう。
せっかく入社してもらっても、思っていた内容と条件が異なった場合や
疑問に思われてしまうと入社直後に相談できる相手もなく、騙されたまでは思わないでも
不安感や不信感をいだいてしまい短期退職につながってしまいます。

掲載内容は時給や条件、売りになる文言がしっかりアピールされており
掲載画像の印象含めて内容に嘘がないか、表現が間違えてないか、電話番号や住所が
間違えてないか(間違えると掲載期間が無駄になるだけでなく、間違えた先へ迷惑
クレームが入ります)必ず確認をしましょう。

お金を掛けて掲載するのですから、100%満足できる内容で掲載をしてください。

自社、自店のwebページと求人ページの確認をしましょう。

これ 最後になりましたが非常に重要です。
求人広告が入り口だったとしても、事前にお店を見にくる事と同じように
Webで調べる事を同時に行いますのでHPを持っている店舗、企業は必ず
求人ページを最新のもの、働きたくなる内容になっているか、
求人広告と同様の福利厚生、条件が明記されているかの確認をお願いします。

自社の求人ページがしっかりしている場合は無料の求人サイトへの登録だけでも
十分成果がみこめる事も多いです。

アルバイト採用 応募編 まとめ

求人についても他の仕事同様に事前準備リサーチが必須です。

マーケティングと同じように、いかに自店、自社で働いていただけるかを
相手の立場に立って考えながら環境整備と条件設定をおこない
良い人財をたくさん集めて、教育して強い会社を作ってください。

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